今回は攻略パーティではなく、その攻略パーティをどのように使っていくか、というような内容。パーティだけ載せても使い方が分かってなければ意味ない気がしたので。材料だけ渡されてビーフストロガノフ作れなんて言われても無理なのである。
記述協力(敬称略)
ハンター(@245_SHEERCOLD)
MI(@MI_Poke_X)
基本
バトルタワーにおいて最も勝てるパーティは一言で言うと「負けないパーティ」である。負けなければ負けないので勝てる。間違っても「勝てるパーティ」を作ってはいけない。そんなもん作ったらサイドンで死ぬ。
では、その「負けないパーティ」を作るためにはどうしたらいいのか。簡単な話である。負け筋を順番に潰していけば良い。
・積み技(特にりゅうのまい)
・急所
・分身
・ねむねご一撃必殺
・先制の爪
・麻痺バグ
・混乱バグ
・メロメロバグ
・サイドン
上に挙げたものはバトルタワーで誰もが一度は吹っ飛んだ経験を持つと思われる負け筋である。
これらの負け筋のうち、メロメロ以外の状態異常と一撃必殺技はこちらが身代わりを貼ることでほぼ対策できることが分かると思う。事故を防げるという意味では急所と先制の爪にも対応できると言っていいだろう。このブログのパーティに採用されているポケモンがやたらと身代わりを覚えているのはそういった理由によるもの。
そのため、バトルタワーでは敵の上から身代わりを貼ることがとても重要になる。エメラルドのバトルフロンティアには最速の敵が非常に少なく、両刀アタッカーや耐久型の場合はSを全く上げていない者も数多くいる。S種族値で負けていようとこちらが素早さにしっかりと振っていれば十分に先手を取って身代わりを貼ることが出来るため、事故の防止自体は容易である。
そうした素早さの基準の1つが、このブログでも何度か触れている173というラインになる。
そして、身代わりを残した状態で相手を倒せば大きなアドバンテージを得られる。少なくとも次のターンにこちらが倒されることは絶対に無いのだから安心して次の起点を作っていけるのだ。
そしてどの負け筋にも共通しているのが、積み技であれ爪であれメロメロであれ、最後には「攻撃されて負ける」ということ。
だったら攻撃されなければいい。敵の攻撃技のPPを全て枯らしてしまえば、わるあがきに持ち込まれない限りはこちらのポケモンがその敵に倒される心配はなくなる。積み技、ねむねご、状態異常持ちなどの敵は厄介な補助技がある代わりに攻撃技が少ないと考え、とにかくPPを枯らすことに集中するのである。
敵のPPを枯らすまでは攻撃することを考えない。時間はかかるがこれが最も確実な方法だと思う。
そしてこれは耐性で無効タイプを持つことが如何に強いか、ということにも繋がる。例えばパーティを全て地面無効で固めれば、実質戦う前から敵の物理アタッカーの地震のPPを全て削れていることと同義となる。限定的ではあるものの、パーティの負担を大きく減らすことができるのである。
以上を踏まえてオススメポケモンをまとめてみる。
バトルタワー攻略ポケモンキャラランクと雑感
S
A
B1
B2
B3
C
注目株
*最新版更新しました
以下各キャラ雑感
S:採用しないことに理由が必要
・ハピナス
文字通り唯一無二。軸で組んでもよし補完に入れてもよしの超性能。こいつがいるだけで他2匹の対特殊性能を考える必要がなくなる。特殊受け一辺倒かと思いきや、B振りだけでもH振りラグラージ、特化すれば無振りディアルガと互角の物理耐久。半端な物理技では十分回復が間に合ってしまう。
再生回復持ちゆえに敵の攻撃を受けながら動く機会が非常に多いため、光の粉や先制の爪といった運ゲーアイテムを最大限に活用することができる。そのため持ち物コストが非常に低くプレッシャー持ちに残飯を回しやすい。
瞑想、特殊95技、地球投げ、毒々など、パーティに合わせて自由に型を変えることができる柔軟さも魅力。ただしどの型であっても卵産みと身代わりは必ず入ると思われる。ハピ単体で見れば毒投げ型が文句なしで最強。
地味だが身代わりの教え技を節約できるのも◎
A:極めて広いパーティに入れることができる
・プテラ
PP殺しの鬼。S173以上のプレッシャー、さらに無効タイプ持ちなのはこのプテラのみ。
本体に特殊弱点技が直撃すれば一瞬で死ぬため、他のプレッシャー持ち以上に敵のPPを細かく数えながらまもみがを繰り返す必要がある。身代わりを残した状態で敵の2体目を引きずり出せれば大体勝てる。プテラだけでそのまま3タテすることもザラ。他のプレッシャー持ちにも言えることだが、「身代わりを残したまま」「次のターンに守るを使える状態で」敵を倒すのがベスト。
弱点タイプが多く耐久数値も心許ないが、こちらの弱点を突ける攻撃技を優先して使ってくるAIを利用して敵のスイクンやライコウを瞑想を積ませる前に無力化するような芸当も可能。地面タイプ以外で金リラのライコウを完璧に、確実に起点に出来る数少ないキャラである。
高速プレッシャーキャラの中で唯一のノーマル耐性持ちであり、努力値を物理耐久に寄せれば地面耐性と併せて鈍いを積んでくるノーマルタイプへの後投げがかなり安定する。メタグロスでの突破が難しいミルタンクやカビゴンなどを一方的にカモれたりする。
爪持ちによく打ち落とされるのが欠点。残飯固定なので持ち物コストも高め。
最強のサイドン対策。岩雪崩以外の攻撃をほぼシャットアウトできる。
物理タイプに弱点がない純粋な物理受けとして運用できる数少ないキャラ。流石にハピには劣るが単独で余裕を持って勝てる相手が多く、交代から受けに行く機会が非常に多い。プテラやハピナスでは勝てない竜舞ギャラマンダへの回答の1つ。
まもみが残飯で受けるプテラと違って耐久数値自体が高いので、回復手段に堂々と眠るを採用できるのも強み。持ち物も圧迫しない。
単独では敵の鋼タイプには負けないが勝てないことを覚えておこう。
B1:攻撃面が優秀。デメリットもあるが入れておくだけで活躍が期待される
特殊フルアタ候補はいくつかいるが、その中でも最も優秀だと思われるキャラ。火力、耐久、素早さのバランスがよく使いやすい。Sに補正を乗せる前提の下、HBD170振りボーマンダを先制の一撃で確実に倒せるポケモンは本当に少ない。正直これだけで食っていけるレベル。
火力は足りているようで微妙に足りていない場面が多い。火力増強アイテムで補ってやろう。僕のオススメはピントレンズ。
理想個体が手に入りにくいのが最大の悩みかと思われる。東京でたまに開かれる三世代のオフ会に出るか、名古屋まで来ていただければ夢幻のチケット差し上げるので是非是非。
強いのは間違いないが負け筋に尽く弱いのが少し引っかかるか。
タイプ受けも数値受けも出来て適当に殴ってるだけで超強いとかいう意味分からんキャラ。技はパンチ地震シャドボ爆発が恐らく一番強い、はず。
持ち物はラムを推奨。攻略記事によっては鉢巻を勧められることがあるが、後発に置いて敵の2匹目を適当に落とした後に大爆発という動きが最強すぎるので僕は勧めない。
メタグロス最大の強みは超性能のコメットパンチ。最大の弱みも間違いなくコメットパンチ。今日もどこかで15%に泣いている人がいる。
B2:防御面が優秀。デメリットもあるが入れておくだけで活躍が期待される
・サンダー
元まもみがプレッシャーキャラ一番人気。元々の評価はハピと並ぶレベルだったがプテラの開拓によってズルズルと下がってきてしまった。最速でも敵のライコウとスターミーに同速勝負に持ち込まれるのが響いた感じ。
とはいえ、10万ボルトによる高火力やメロメロ無効化などサンダーにしかできないことも多いため採用する理由が無いわけではない。特にプレッシャーと身代わりバトンを両立できるのは大きな個性。これが出来るのはサンダー以外ではアブソルのみ。
プテラと違って爪メタグロスにも強く出られるため、他のメンツによってはサンダー一択になることもある。
耐性と鬼火、そしてプレッシャーが優秀な物理受け。守って眠るだけで何かと活路が見出せたりする。
鬼火と地球投げ(ナイトヘッド)が両方通らない相手が存在せず、弱点技の威力も大したことないので誰が相手でもそこそこ頑張れるのが強い。不意の事故を十分誤魔化せるだけの能力を持つ。
耐久数値が微妙に低く、過信すると見事に失敗する。他のプレッシャーキャラの補助無しでは交代から等倍技を受けに行くことが出来ないのが歯痒い。あと鬼火をよく外す。
弱点は多いがS173から甘えると瞑想によって要塞化する。技はドラゴンクローだけで十分。
プレッシャー持ちから繋ぐことを前提で、ドラゴンクロー瞑想身代わり眠るでも良いかもしれない。攻撃技のついでに枯らすのが難しい電磁波に強く出られるようになり、先制の爪急所のような事故にも強くなる。
一応補正をかけずともHBDマンダを先制の一撃で倒せるポケモンの1匹だが、それをやるならラティオスでいい。
B3:そこそこ守れてそこそこ殴れる。デメリットもあるが入れておくだけで活躍が期待される
・ゲンガー
やることはGBA対人戦とあまり変わらない。
特殊アタッカーとしてはラティオスにだいぶ劣るが、物理5タイプを1/4以下にする耐性とみちづれ滅び爆発といった相討ち手段が強烈。あと鬼火。
火力不足は否めないが持ち物コストが低く型の柔軟さではハピナス以上。パーティに合わせて対応しよう。
耐久数値は紙なので等倍以上の技で殴られるとあっさり死ぬ。みちづれにできるので好都合かもしれないが。
三世代では電気タイプのサブウエポンが乏しく、エメラルドのバトルタワーには電気技の他には低火力技しか持っていない電気ポケモンが数多く存在する。従って、地面タイプのポケモンは電気無効というだけで大きなアドバンテージを得ることができるのである。
電気を封殺するための地面タイプというだけなら候補は多いが、このラグラージは高い能力によって敵を選ばず殴り合えるキャラであると同時に、地面タイプの中でも特に優秀な部類に入る。
弱点が少なく、急所で即死することも少ない。メインウエポンの地震が非常に安定しているため鉢巻運用がしやすい。Sに補正をかけて全振りすれば170振りメタグロスをギリギリ抜かせるのも強力。303連勝パーティに採用されていた実績もあり、場合によってはもっと評価上げるかもしれない。
B1、B2、B3はそれぞれ同ランクである。おおまかな役割が違うというだけ。
C:デメリットが目立つが刺さる場面では超強い
・カビゴン
鈍いと眠るで要塞化。豊富な物理技で全抜きしていく。
特殊耐久は非常に高いが、なんだかんだで瞑想持ち準伝説相手は辛く急所や一撃必殺にも弱いということでこの位置に置いた。サイドンやドンファンならエアームドを投げれば解決するが、トドゼルガラプラスジュゴンの3匹と対面した時にどう動くかは永遠の課題だろう。
・ケッキング
鉢巻はかいこうせん。相手はしぬ。
ぶっちゃけ捨て身で十分だと思う。次のターンに交代もできるし。
・ルンパッパ
最も使いやすい宿木持ち。宿木さえ通ればプテラがいなくても分身眠るや残飯持ちにほぼ確実に勝てる。
宿木のおかげで身代わりを貼りやすくプテラやサンダーの補助でき持ち物コストも低いが、流石に能力が足りない気がする。少なくとも純粋に受けとして使うポケモンではない。
注目株:一度使ってみたい
・ライコウ
S183を確保できるプレッシャー持ち。プテラと違って無効タイプは無いが、敵の地震を速やかに枯らせる独自の強みがある。
・スイクン
筆者が知る限りのエメラルドバトルタワー国内最高連勝記録、1024連勝を記録したパーティに採用されていたポケモン。プテラと一緒に使ってみたい。
敵に回して強いやつは自分で使っても強いでしょ理論。PPを枯らした後に舞って全抜き。
こらきしで全抜きしたら気持ちよさそう。でもメガホーンの命中が不安すぎる。
敵に回して強いやつは自分で使っても強いでしょ理論その2。164連勝パーティに採用されていた実績持ち。
ラティがロック爆発で死んだ後スチル出したら相手がチャーレム出してきたのでギャラに引いたら爆Pが急所→上から爆P急所でギャラ死→爆Pでスチルが死んで負けました。 pic.twitter.com/eT6epRIYCB
— 金色ニンジャ🥷✨ (@Kiniro_Greninja) 2020年3月27日
・ファイヤー
プテラやサンダーと違ってハガネールを燃やせる。地味に鬼火と再生回復持ち。XD乱数を乗り越える必要があるが。
・エンテイ
ファイヤーより速い。敵の地震を速やかに枯らせる独自の強みがある。
要注意ポケモン
・サイドン
最強の相手。身代わりを残した状態で2匹目以降で出てくるならまだ良いが、エアームドがいないパーティで初手で出てきたときの圧力が尋常じゃ無い。
つのドリルさえ枯らせばまだなんとかなるが、大体枯れる前に先制で飛んでくる。当たったらとりあえず笑おう。
サンダーがいないとどの型も辛い。爪で上から殴ってきたり分身して眠ったりしてくる。やめてほしい。
最強の積み技、りゅうのまいを使いこなす。上でも何度か触れているが、HBD170振り個体が非常に厄介。一度でも舞うと最速110族を抜き去り、一撃で倒すためにはれいとうビームでもC160以上が必要。
単純に型が多いのも問題。何も考えずにエアームドを投げると黒コゲになって帰ってくることもある。
りゅうのまい使い。こちらは眠る持ちで余計にしんどい。
毒無効かつ一撃必殺持ち。先制の爪持ちが1匹しか存在しないためサイドンよりは対処しやすいが、特性のどくのとげにより迂闊に直接攻撃を打てない嫌らしさがある。
毒無効+高耐久。
鬼火持ちがいないときの分身残飯型が地獄。それ以外は時間をかけて冷静に戦えば十分に対処可能。定数ダメージ+鬼火持ちのサマヨールの評価をこいつ1匹で大幅に上げている。
・スイクン
プテラの評価を吊り上げている最大の要因。分身瞑想眠る持ちはおそらく正攻法では倒せない。
・エーフィ
メロメロ瞑想でハピナスを強引に突破してくる。かみつくのPPが多くプテラだけでは完全に枯らすことができない。ハピナスを採用するときは残り2匹を♂か性別不明で固めた方がいい。
特性のシンクロが身代わりを貫通するので毒を入れるタイミングが難しいのも面倒。
フルアタック。プテラだけではPPを枯らしきれない。
また書き直すかもしれないが、これで今書きたいことは大体書いたつもり。
ではこの辺りで。